学会のホームページのスマホ対応を確かめる方法|事務局でできる5つのチェック

学会・研究会の事務局公開 River Tech合同会社

学会・研究会のホームページがスマホで読みやすいかどうかは、事務局の方が自分のスマートフォンで10分あれば確かめられます。この記事では、パソコンに詳しくない方でもできる5つのチェックと、無料で使える確認ツール、結果を見たあとに「直すか・作り直すか」を考える目安をまとめました。

このテーマのご案内:学会・研究会の事務局の方へ(事務局の仕組みづくり)

結論:見るのは「読める・ずれない・開ける・押せる・安全」の5つ

先に結論をまとめます。

  • スマホ対応とは、スマホで開いたときに、拡大しなくても読めて、申込まで進める状態のことです。見た目のおしゃれさとは別の話です
  • 確かめるのは、①文字を広げずに読めるか ②横にずれないか ③申込・PDF・地図が開けるか ④メニューが押せるか ⑤アドレス欄に「保護されていない通信」と出ないかの5つです
  • 当てはまる項目があっても、すぐに作り直しが必要とは限りません。今のサイトのまま直せるものも多くあります

なぜ学会のホームページにスマホ対応が必要なのか

会員の先生方がホームページを見るのは、医院や研究室の机の前だけではありません。一般に、移動中の電車や昼休み、学会の会場などで、スマホから大会の日程・会場・申込の締め切りを確かめる方は少なくないと考えられます。

そのときにページが小さく表示され、指で何度も広げないと読めなかったり、申込のボタンが押せなかったりすると、「あとでパソコンで見よう」となって、そのまま申込を忘れてしまうこともあります。事務局には「申込の場所がわからない」「地図が開けない」といった問い合わせが届くことになります。

公開されている学会・研究会のサイトを多く見てきた中でも、スマホ表示に対応していないサイトは、よく見かける悩みの一つでした。とくに、十年以上前に作られて、そのまま更新が続いているサイトに多い傾向があります。

事務局でできる5つのチェック

用意するものは、ご自身のスマートフォンだけです。会のホームページを開き、トップページと、いちばん見られている大会・研修会の案内ページの2つで、次の5つを順に確かめてください。気づいたことは、画面の写真(スクリーンショット)を撮ってメモしておくと、あとで相談するときに役立ちます。

チェック1:文字を拡大しないで読めるか

ページを開いた直後の状態で、本文の文字が読めるかを見ます。

  • 画面全体がパソコンの画面を小さく縮めたように見えて、文字が細かすぎる
  • 指で広げないと、日付や会場名が読めない
  • 文字は読めるが、行の間が詰まっていて読みにくい

一つ目のように見える場合、多くは、サイトに「スマホの画面幅に合わせて表示する」ための設定(ビューポートと呼ばれる指定)が入っていないことが原因です。作られた時期が古いサイトによく見られます。

チェック2:横にずれないか

ページを上から下までゆっくり読みながら、指を縦に動かしてみてください。

  • 少し斜めに動かしただけで、ページが左右にずれる
  • 表や画像が画面からはみ出して、右側が切れている
  • 横にずらさないと、文章の続きが読めない

表や大きな画像だけがはみ出している場合は、そのページだけを直せることもあります。サイト全体で横にずれる場合は、サイトの作り(レイアウト)そのものがスマホ向けになっていない可能性があります。

チェック3:申込・PDF・地図が開けるか

スマホ対応で、いちばん大切なのがこのチェックです。会員の方が実際にしたいこと、つまり申込・資料の確認・会場への行き方が、スマホで最後までできるかを確かめます。

  • 申込フォーム:入力欄が小さすぎないか、入力して送信の直前まで進めるか(実際に送る場合は、テストであることを事務局内で共有してから)
  • 申込書のダウンロード:Word や Excel の申込書しかない場合、スマホでは記入できないことが多いです
  • PDF:プログラムや案内のPDFが開けるか。開けても、文字が小さくて読めないことがあります
  • 地図:会場の地図が表示されるか、地図アプリで開けるか
  • リンク切れ:押したら「ページが見つかりません」と出るリンクがないか

大切な案内がPDFの中だけに書かれている場合、スマホでは読みにくく、検索でも見つかりにくくなることがあります。日時・会場・締め切りなどの要点は、ページの本文にも書いておくと、どちらの面でも役立ちます。

チェック4:メニューが押せるか

ページの上や横にあるメニューを、指で押してみてください。

  • メニューの文字が小さく、隣の項目を押してしまう
  • 「≡」のようなメニューのボタンを押しても、何も開かない
  • メニューを開いたら、閉じられなくなった
  • 「お問い合わせ」「入会案内」がどこにあるかわからない

ボタンや文字のリンクは、指で押しやすい大きさと間隔が必要です。パソコンのマウスでは押せても、スマホの指では押しにくいことがよくあります。

チェック5:「保護されていない通信」と出ないか

アドレス欄を見てください。

  • アドレスが https:// で始まっていて、鍵の形などの印が出ていれば、通信が暗号化されている状態です(ブラウザの種類や版によって、印の形は変わります)
  • http:// のまま、または「保護されていない通信」「安全ではありません」と出る場合は、SSL(通信を暗号化する仕組み)が入っていないか、正しく設定されていません
  • https で開いたときに、警告の画面が出る場合もあります。この場合は、証明書(安全な通信のための電子的な証明書)の設定に問題があることが多いです

申込フォームで名前や所属を入力していただくページで警告が出ると、入力をためらう方もいます。スマホでは警告が大きく表示されることもあるため、とくに気をつけたい項目です。

無料で使える確認ツール

自分のスマホで見るチェックに加えて、無料のツールで確かめる方法もあります。ただし、ツールは名前や画面がときどき変わります。使う前に、提供元の最新の案内を確かめてください。

ツール わかること 使い方の目安
Google のスマホ対応に関する案内(Google 検索セントラル) スマホで見やすいページの考え方 「モバイル フレンドリー」などで調べると、Google の説明が見つかります。以前あった単独の確認ツールは、提供を終えています
PageSpeed Insights(Google) 表示の速さや、スマホでの見やすさの点数と改善点 ブラウザで開き、会のホームページのアドレスを入れるだけです
Lighthouse(パソコンの Chrome に入っている機能) 上と近い内容を、パソコンで詳しく確かめられる 詳しい方や業者さんに見てもらうときに使われることが多いです

点数が低くても、慌てる必要はありません。点数は「どこを直すとよいか」の手がかりです。まずは5つのチェックで、会員の方が実際に困るところがないかを優先してください。

結果の記録表

チェックの結果は、次のような表にまとめておくと、役員会での相談や業者さんへの依頼がしやすくなります。○(大丈夫)・△(少し気になる)・×(困る)で書き込んでみてください。

チェック トップページ 大会・研修会の案内 メモ(気づいたこと)
① 文字を拡大しないで読めるか
② 横にずれないか
③ 申込・PDF・地図が開けるか
④ メニューが押せるか
⑤ 「保護されていない通信」と出ないか

あわせて、確かめた日・使ったスマホ(iPhone かアンドロイドか)・確かめた人も書いておくと、あとで直したあとに同じ条件で見比べられます。

結果を見たあとの考え方

今のサイトのまま直せることが多いもの

当てはまった項目 考えられる対応
⑤ だけ サーバーの設定で SSL を入れる、または証明書を直します。サーバーを契約している会社の案内で手続きできることも多いです
③ の一部(PDFだけ・リンク切れ) 要点をページの本文に書く、リンクを直す、申込をフォームで受け付ける、などで改善できます
② の一部(表や画像だけはみ出す) そのページの表や画像の大きさを直すことで、改善できる場合があります
④ の一部(項目がわかりにくい) メニューの並びや名前を見直すだけで、迷う方が減ることがあります

作り直しも含めて考えたい目安

  • ① がどのページでも × で、サイト全体がパソコン向けの表示のまま
  • 直したくても、更新の操作ができる人や、作った業者さんと連絡がとれない
  • 申込・会員・大会の案内がばらばらの場所にあり、スマホでは目的のページにたどり着けない

このような場合は、部分的に直すより、作り直したほうが早いこともあります。作り直しを考えるときは、リニューアル前のチェックリストで、ドメインの名義や旧URLの転送なども一緒に確かめてください。業者さんに相談するときは、制作会社に聞いておきたい質問も参考になります。とくに「スマホでの表示をどの機種で確かめるか」「公開後に事務局で更新できるか」は、最初に聞いておくと安心です。

自分の会で確かめる3つの質問

チェックを始める前に、次の3つを事務局の中で話してみてください。

  1. 会員の方は、何をしにホームページを見に来ますか?(大会の日程、申込、会場の地図、会員ページなど。いちばん多い目的のページから確かめます)
  2. ここ1年で、ホームページについての問い合わせはありましたか?(「申込の場所がわからない」「開けない」などの声は、スマホで困っているサインのことがあります)
  3. 見つけた問題を、誰に、どう直してもらいますか?(自分たちで直せるのか、業者さんに頼むのか。連絡先がわかっているかも確かめます)

結果をどう生かすか迷ったら

チェックをしてみて、「どこから直せばよいかわからない」「直すのと作り直すのと、どちらがよいか決められない」という場合もあると思います。River Tech では、学会・研究会のいまのホームページを見て、直すとよい点を1枚にまとめたホームページの改善案をお渡ししています。ホームページだけでなく、申込や名簿の作業まで含めて見直したい場合は、棚卸し診断(オンライン45分・15,000円(税込)・「手間の地図」1枚)もあります。詳しくは学会・研究会の事務局の方へのページをご覧ください。上の記録表を埋めたものがあれば、そのままお見せいただければ話が早く進みます。

よくある質問

パソコンに詳しくなくても、このチェックはできますか?

はい。この記事の5つのチェックは、ご自身のスマートフォンで会のホームページを開き、見て・押して確かめるだけです。専門の道具は使いません。気になった点をメモしておけば、業者さんや詳しい方に相談するときにそのまま使えます。

iPhone とアンドロイドの両方で確かめる必要がありますか?

できれば両方で見るのがおすすめです。機種や画面の大きさで表示が変わることがあるためです。事務局に1台しかない場合は、役員の方や会員の方に、お手持ちのスマホで見てもらうようお願いするのも一つの方法です。

5つのうち1つでも当てはまったら、作り直しが必要ですか?

そうとは限りません。「保護されていない通信」の表示や、PDFだけの案内などは、今のサイトのまま直せることも多いです。サイト全体が文字を広げないと読めない状態で、しかも更新できる人がいない場合は、作り直しも含めて考える時期といえます。

無料の確認ツールの結果が悪いと、検索に出なくなりますか?

ツールの点数だけで検索の順位が決まるわけではありません。点数は、どこを直すとよいかの手がかりとして使うのがおすすめです。まずは、会員の方が実際にスマホで読めて、申込まで進めるかを優先して確かめてください。

学会・研究会の事務局の方へ

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ホームページ・会員ページ・動画配信・申込受付・会費・名簿まで、今お使いの表を活かしてつなぎます。まずは棚卸し診断(オンライン45分・15,000円(税込))で、今の事務作業を「手間の地図」1枚にまとめてお渡しします。