ホームページ制作を依頼する前の準備|打ち合わせ前に決める9つのこと

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名古屋とその周辺の会社やお店、団体が、はじめてホームページ制作を頼むときに「何を用意してから相談すればよいのか」をまとめました。結論から言うと、最初の打ち合わせまでに要るのは、完成した原稿ではなく、目的・読んでほしい人・社内で決める人の3つです。この記事では、準備しておきたい9つのこと、印刷して使えるチェックリスト、1枚にまとめる依頼メモのひな形、打ち合わせで聞いておきたいことを順に紹介します。

結論:最初に要るのは「目的・読んでほしい人・決める人」

先に要点をまとめます。

  • 最初の打ち合わせの前に、すべてをそろえる必要はありません。原稿や写真は、構成(どのページに何を載せるか)が決まってから集めた方が、多くの場合むだが出ません
  • 先に決めておきたいのは、①何のために作るか、②だれに読んでほしいか、③社内でだれが決めるか、の3つです。ここがあいまいなまま進むと、デザインの段階で意見が割れ、やり直しが起きやすくなります
  • 準備したことは、1枚のメモにまとめて渡します。きれいな資料でなくてかまいません。箇条書きで十分です
  • 予算と時期は「決まっていること」と「未定のこと」に分けて伝えます。未定のことは、未定と伝えて大丈夫です

打ち合わせ前に準備したい9つのこと

1. 目的:ホームページで何をしてほしいか

「会社の案内として名刺代わりに」「問い合わせを受けたい」「求人に応募してほしい」「予約や申込を受けたい」。目的によって、トップページに置くものや、ボタンの行き先が変わります。目的がいくつかあるときは、いちばん大事なものから順番をつけておきましょう。

2. 読んでほしい人:だれが、どんな場面で見るか

「近くでお店を探している人」「取引を考えている会社の担当者」「入会を考えている人」など、読んでほしい人を具体的に書きます。スマートフォンで見る人が多いか、パソコンで資料として読む人が多いかも、わかれば書いておきます。あわせて、読んだあとにしてほしいこと(電話する、フォームから問い合わせる、来店する)も決めておくと、構成が考えやすくなります。

3. 今のサイトの困りごと

今のサイトがある場合は、困っていることを具体的に書き出します。「スマホだと文字が小さい」「お知らせを自分たちで更新できない」「情報が古いまま」「だれが管理しているかわからない」などです。残したいページ、やめたいページがあれば、それも書いておきます。今のサイトの点検のしかたは、ホームページをリニューアルする前のチェックリストが参考になります。

4. 参考サイト:「どこが良いか」を一言そえる

気になるサイトを2〜3件選び、それぞれ「色の雰囲気」「メニューがわかりやすい」「写真が大きくて伝わる」など、良いと思った点を一言そえます。「ここは合わない」と感じたサイトがあれば、それも役に立ちます。URLだけを渡すと、どこを参考にしたいのかが伝わりにくいので注意してください。

5. 原稿と写真:新しく書く前に、今あるものを集める

最初から原稿を書き下ろす必要はありません。会社案内のパンフレット、チラシ、メニュー表、名刺、提案書など、今ある資料を集めるところから始めます。写真は、撮った人と写っている人から使ってよいと了解を得ているかを確かめておきます。原稿をだれが書くか(自分たちか、制作会社に頼むか)は、一般に費用と公開の時期の両方に関わるので、早めに考えておきましょう。

6. ロゴ・正式な名前・連絡先

ロゴは、できれば作ったときの元のデータを探します。手元になければ、作った会社に問い合わせるのが近道です。あわせて、正式な社名・団体名、住所、電話番号、営業時間、表記のしかた(「株式会社」の位置、英語の表記など)をそろえておきます。

7. ドメインとサーバーの情報

ドメインは「ホームページの住所」(例:○○.com)、サーバーは「ホームページのデータを置く場所」のことです。今使っている場合は、契約先の会社、契約している人の名義、更新の期限を確かめます。会社のメールアドレスも同じドメインで使っていることが多く、切り替えのときにメールへ影響が出ないかの確認が要ります。管理画面のIDやパスワードは、打ち合わせの前にメールやフォームへ書かず、安全な渡し方を制作会社と相談してください。

8. 予算と時期の考え方

金額が決まっていなくてもかまいません。「この範囲までなら」「まず必要なページだけで始めて、あとから足したい」など、考え方を伝えます。時期は、日付と一緒に理由を伝えると、逆算した進め方を相談しやすくなります(開店、展示会、採用の時期、年度の切り替えなど)。費用が何で決まるかは、ホームページの費用は何で決まる?見積もりの読み方と比べ方にまとめています。

9. 社内で決める人と、確認の流れ

窓口になる担当の方と、最終的に決める方(社長、役員会、理事会など)を決めておきます。確認に何日くらいかかるか、会議で決める必要があるかも伝えておくと、無理のない日程を組めます。公開後にお知らせなどを更新する人も、この段階で決めておくのが理想です。

印刷して使えるチェックリスト

打ち合わせの前に、次の表を印刷して印をつけてみてください。全部に印がつかなくても大丈夫です。空いている項目は、打ち合わせで「未定です」と伝えれば足ります。

済 確かめること
□ ホームページの目的と、その順番を決めた
□ 読んでほしい人と、読んだあとにしてほしいことを書いた
□ 今のサイトのURLと、困っていることを書き出した
□ 参考サイトを2〜3件選び、良い点を一言ずつ書いた
□ パンフレット・チラシなど、今ある資料を集めた
□ 使ってよい写真を確かめた
□ 原稿をだれが書くかを考えた
□ ロゴの元のデータ、正式な名前、連絡先をそろえた
□ ドメイン・サーバーの契約先、名義、更新の期限を確かめた
□ 予算の考え方と、公開したい時期とその理由を書いた
□ 窓口の担当者と、最終的に決める人を決めた
□ 公開後に更新する人を考えた

1枚にまとめる「依頼メモ」のひな形

準備したことは、次の形で1枚にまとめます。複数の会社に相談するときも、同じメモを渡せば、返ってくる提案や見積もりを比べやすくなります。

項目 書くこと 書き方の例
会社・団体の概要 何をしているところか、規模、場所 名古屋市内で洋菓子店を1店舗
目的 ホームページで何をしてほしいか(順番つき) ①お店を知ってもらう ②予約の電話を増やしたい
読んでほしい人 だれが、どんな場面で見るか 近くで手土産を探している人。スマホで見る人が多い
読んだあとの行動 電話・フォーム・来店など 電話で予約する
今のサイト URLと困っていること 自分たちで更新できず、情報が古いまま
参考サイト URLと良いと思った点 ○○(写真が大きくて伝わる)
載せたい内容 思いつくページや情報 お店の紹介、商品、営業日、地図
今ある素材 原稿・写真・ロゴの有無 チラシとロゴのデータあり。写真は撮り直したい
ドメイン・サーバー 契約先、名義、更新の期限 契約先は不明。請求書を探し中
予算の考え方 範囲、段階的に作るか まず必要なページだけで始めたい
時期 公開したい時期と理由 開店の記念日までに
体制 窓口、決める人、更新する人 窓口は店長、決めるのはオーナー

打ち合わせで制作会社に聞いておきたいこと

最初の打ち合わせでは、こちらの事情を伝えるだけでなく、次のことを聞いておくと、進め方の違いが見えてきます。

  1. どんな順番で進め、どの段階で何を確認しますか
  2. こちらで用意するものは何で、いつまでに必要ですか
  3. 原稿や写真は、どこまで手伝ってもらえますか
  4. 修正したいときは、どの段階で、どうやって伝えればよいですか
  5. 公開したあと、自分たちで更新できるのはどこですか
  6. ドメイン・サーバー・各サービスのアカウントは、だれの名義になりますか
  7. 公開後に困ったとき、どこに連絡すればよいですか
  8. 近い種類の実績を見せてもらえますか

見積もりの中身を確かめる質問は、費用の記事の「制作会社に聞いておきたい10の質問」も使えます。

よくあるつまずき

  • デザインから決め始める:見た目の好みから話を始めると、目的と合わないまま進みがちです。目的と読んでほしい人を先にそろえます
  • 決める人が途中で加わる:終盤に初めて見た方の意見で、大きく作り直すことになりがちです。最初の打ち合わせに一度は出ていただきます
  • 原稿待ちで止まる:多くの場合、公開が遅れるいちばんの原因は原稿と写真です。だれが、いつまでに用意するかを決めておきます
  • ドメインやメールの情報がわからない:切り替えの直前に発覚すると、公開の日がずれることがあります。早めに契約先を探します
  • 載せたいことを全部トップに置く:あれもこれもと並べると、かえって伝わりません。目的の順番に沿って、載せる場所を分けます
  • 更新する人が決まっていない:公開したあとに情報が古くなる、よくある原因です。だれが何を更新するかを決めてから作ります

River Techの場合

参考として、River Tech合同会社(名古屋市昭和区)のホームページ制作の進め方を紹介します。くわしくはホームページ制作のご案内をご覧ください。

段階 すること
01 ヒアリング 目的と、いまの困りごとをうかがいます
02 設計・デザイン 構成と見た目を決め、確認していただきながら進めます
03 制作・公開 実装、表示の確認、公開までを担当します
04 運用・改善 更新や配信を支え、使われ方を見ながら整えます

制作では、載せたい情報を並べる前に、訪れる人が知りたいことの順番を整理すること、文字の大きさや余白、ボタンの押しやすさをスマートフォンで確かめながらつくることを大切にしています。この記事の1〜3(目的・読んでほしい人・困りごと)は、ちょうど最初のヒアリングでうかがう内容です。

お問い合わせフォームでは、ご相談の種類、いまの状況(今のホームページのURLなど)、困っていること・やりたいこと、決まっている条件(公開したい時期、ご予算の考え方、関わる方の人数など)を、わかる範囲で書いていただくようお願いしています。条件は未定でもかまいません。パスワードやログインの情報、ご本人以外の方の個人情報、社外に出せない資料の中身は、フォームに書かないでください。公開時期は、内容や原稿・写真がそろう時期によって変わるため、公開したい時期が決まっている場合は最初にお知らせください。

店舗やコーポレートサイトの実績には、Oh! My Sweetsや株式会社零 × 株式会社インセインイノベーションがあります。

よくある質問

原稿や写真がまだそろっていなくても、制作会社に相談してよいですか?

多くの場合、問題ありません。原稿や写真は、どのページに何を載せるか(構成)が決まってから集めた方が、無駄が出にくいためです。最初は、目的と読んでほしい人、今ある資料を伝えるところから始めてください。

予算が決まっていません。打ち合わせで何と伝えればよいですか?

決まっていないことは「未定です」と伝えて大丈夫です。そのうえで、「まず小さく始めたい」「今年度の予算で考えたい」など、考え方だけでも伝えると、範囲の提案を受けやすくなります。

参考サイトは何件くらい用意すればよいですか?

2〜3件で十分です。件数より、「色の雰囲気」「メニューがわかりやすい」など、どこが良いと思ったかを一言そえることが大切です。

今のドメインやサーバーの契約先がわかりません。

毎年届く請求書や契約時のメールに、契約先の会社名が書かれていることが多いです。見つからない場合は、前に制作を頼んだ会社に問い合わせます。わかったことは打ち合わせで伝え、パスワードはメールやフォームに書かずに、渡し方を相談してください。

打ち合わせには、だれが出ればよいですか?

窓口になる担当の方に加えて、少なくとも最初の1回は、最終的に決める方(社長や理事など)にも出ていただくのがおすすめです。目的と優先順位を最初にそろえておくと、あとでの手戻りが減ります。

ホームページのご相談

作り直しも、部分的な見直しも承ります。

今のサイトのどこから手をつけるとよいか、一緒に整理するところから始められます。学会・研究会のサイトは、改善案を1枚にまとめてお渡しすることもできます。